
1. ユニー巨大化の歴史
ユニーグループは「ユニー」「アピタ」を運営している会社で、その源流は1912年西川長十が名古屋市中川区下之一色町に履物店にあります。その後呉服店、共同仕入れ会社を経て、1971年にユニーが誕生しました。
ユニーは自身の得意分野の事業部を次々と子会社化し、事業の垂直展開と水平展開を進めていきます。そして金融ビッグバンのトレンドに乗り子会社も次々と上場していきます。
分社化から子会社上場を繰り返して企業集団の時価総額をどんどん大きくする錬金術で、ユニーグループは巨大な小売企業集団を形成していきます。
2. ユニーの株主優待は自社PB商品
ユニーの株主優待は自社PB商品詰め合わせでした。その内容は「優待廃止銘柄 自社製品 証券コード8001~」で取り上げています。
3. 子会社の優待も注目されていた
株主優待のブログなので優待について触れると、ユニーの子会社の中で株主優待を実施している会社がいくつかありました。優待実施子会社の設立時期は次のとおりです。
1974年高級呉服の専門チェーン店「さが美」を設立。
1984年にコンビニエンスストア「サークルケイ・ジャパン」を設立。
1984年女性向けアパレル専門店「パレモ」を設立。
1991年信販会社「ユニーカードサービス(後のUCSとなる)」を設立。
上記子会社は株主優待実施企業としても注目を集めていました。私の印象に残っているのはパレモですね。パレモは2月20日決算の小型株で、優待をゲットしやすいものの、毎年権利落ちで株価が大きく下落する銘柄でした。
4. ユニーの進撃は本業の不振で終焉を迎える
ユニーグループの快進撃は21世紀に入っても止まらず、2000年台に合弁会社の設立、子会社を存続会社とする合併を次々と実施して、企業集団の規模を着実に大きくしていきます。
そして2006年には伊藤忠商事と業務提携に合意。後のファミリーマートとの経営統合のきっかけとなる出来事です。
2012年にサークルKサンクス株式のTOBを実施。2012~2013年に純粋持ち株会社ユニーグループ・ホールディングスを設立・移行しました。
まさに絶好調といったユニーでしたが、実は本業については苦戦していたようです。本業が振るわず2016年にファミリーマートと経営統合し、ユニー・ファミリーマートHDとなります。これまでマネーゲームで次々と会社を吸収してきたユニーが逆に大きな会社に食われていく転換点です。
そして2017年にドン・キホーテHDとの業務提携が発表され、2019年に完全子会社化。ユニー・ファミリーマートHDはファミリーマートHDに商号変更。ここでユニーの名前が証券市場から姿を消すことになったのでした。
5. 現在はパンパシIHD傘下に入り事業を継続
かつて東海地方小売業の雄だったユニーグループは、現在ドン・キホーテを経営しているパン・パシフィック・インターナショナルHDの傘下に入り、アピタとピアゴが営業しています。
小売業は商売のやり方次第で小よく大を制する事が起こります。しかしユニーは資本の力で他人の事業を食う企業結合に傾斜しすぎたかも知れません。最後は資本の論理で、自分たちより大きな会社に食われてしまいました。