1. 壱番屋が値上げを発表
「ココイチ」の愛称で親しまれているカレーハウスCoCo壱番屋を全国展開する壱番屋(証券コード7630)は、カレーメニュー、ハヤシライスおよびトッピングの一部を値上げすると発表しました。そして今回の値上げと併せて、地域別で異なっていたカレーの価格を全国で統一する事を決定しました。
何年も前から物価が上がり続けていますから、このタイミングで値上げに踏み切っても已む無しです。
ラーメンが一杯1,000円する時代ですから特に驚く話ではありませんが、安くて手軽に通えるお店が少し通いにくくなったのは寂しいです。
2. 壱番屋の株主優待の新旧比較
古い話ですが、壱番屋は2024年2月29日を基準日として、普通株式1株を5株とする株式分割を実施しました。これにより株式分割前は1単元50万円前後でしたが、1単元10万円台で購入できるようになりました。
この株式分割により株主優待の内容が変更になりました。以前当サイトに載せていた壱番屋の株主優待の内容、そして新しくなったものは次の通りです。
2-1 旧内容
権利確定日 | 2月8月 |
優待の内容 |
CoCo壱番屋はじめグループ各店舗で使用できる飲食優待券。
100株以上500株未満 500円× 3枚
500株以上1,000株未満 500円×10枚
1,000株以上 500円×20枚
グループ店舗の出店数が100の整数倍に達したらWチャンス。 所有株数に応じて飲食優待券を追加で贈呈。
100株以上500株未満 500円× 2枚追加
500株以上1,000株未満 500円× 5枚追加
1,000株以上 500円×10枚追加
食事券を返送して自社製品と交換もできる。 |
2-2 新内容
権利確定日 | 2月8月 |
優待の内容 |
CoCo壱番屋はじめグループ各店舗で使用できる飲食優待券。
100株以上1,000株未満 1,000円相当
1,000株以上5,000株未満 2,000円相当
5,000株以上10,000株未満 6,000円相当
10,000株以上 12,000円相当 |
3. 身近にあった愛知県発祥のチェーン店
壱番屋の値上げのニュースを見て、愛知県発祥の全国チェーン店が気になったので、ごく簡単にまとめました。当ブログらしく株主優待を実施している企業に絞っています。
3-1 麻布十番モンタボー
現在はミツウロコグループの傘下になりましたが、以前は名古屋が本社の会社が運営していました。
なおミツウロコは株主優待制度を実施しています。優待の内容の1つに、グループ会社が運営する飲食店の食事券等があり、麻布十番モンタボーでも利用できます。
3-2 ヴィレッジヴァンガード
雑貨店のイメージの強いヴィレッジヴァンガードですが、ダイナー系バーガーのチェーン店を運営しています。優待内容はグループ会社で使える金券ですが、残念ながらハンバーガー屋さんでは使えません。
3-3 コメダ珈琲
シロノワール等で有名な喫茶店チェーン店です。
運営会社のコメダホールディングスは株主優待を実施していて、プリペイドカード「KOMECA」を贈呈しています。300株以上を長期保有していると1回あたり1,000円分増額してくれます。
3-4 ステーキのあさくま
ステーキレストランのチェーン店です。ステーキのあさくまの運営会社は(株)あさくまで、その親会社のテンポスホールディングスが毎年4月に株主優待を実施しています。
優待内容の1つにステーキのあさくまの8,000円分の食事券があります。
3-5 ブロンコビリー
同じくステーキハウスのチェーン店で、首都圏でも見かけます。
ブロンコビリーの株主優待制度では毎年3月と9月に優待券がもらえます。100株の株主で2,000円分の食事券になります。
4. 嬉しいけどインフレに弱い食事券
見て頂いた通り愛知県発祥の全国チェーン店は沢山あり、株主優待制度を実施している会社も結構存在します。
個人的な印象として食事券の株主優待は金額が大きい傾向にあります。しかし食事券はインフレに弱いです。
冒頭の壱番屋の食事券が分かりやすい例ですが、以前なら1,000円の食事券があればカレーライスを2杯食べる事ができました。現在は値上げによって1杯しか食べられません。端数は自腹を切らなければなりません。
とはいえ物価高の状況下で食事券は非常に貴重です。少しの負担で沢山美味しいものを食べさせてくれる優待実施企業に感謝です。