伊豆シャボテンリゾート(証券コード6819)が伊豆ドリームビレッジを完全子会社化することが決まりました。ソース
地域密着へ深化
伊豆シャボテンリゾートは、動物公園、植物公園、海洋公園を運営するリゾート会社です。傘下には大小様々な会社を抱え、飲食、土産物、イルミネーション等の事業を営んでいます。
今回完全子会社化した伊豆ドリームビレッジはSKY-HILL-HOTEL伊豆高原、グランピングANIMAL CAMPを営む会社です。
伊豆シャボテンリゾートはこの度の企業結合によって宿泊事業に注力する模様です。伊豆でホテルに力を入れるのは納得ですがグランピングの意味が分からなかったので調べてみました。
グラマラス+キャンピング=グランピング
グランピングとは、テントを張ったり食事を作る等キャンプの煩雑さを排除し、野外の開放感や快適さに照準を当てた自然体験の総称です。グラマラスとキャンピングを足し合わせた造語です。
これから流行らそうとしているのか既に流行しているのか分かりませんが、グランピングを普及させる団体として一般社団法人日本グランピング協会があります。
21世紀初頭にイギリスで誕生したと言われており、日本では2015年頃から見られるようになったそうです。
日本では数年前にソロキャンプブームが到来し、アウトドアの楽しさが一般の人にも認知されているので、グランピングは伸びしろの大きい分野かもしれません。
日本一のモグラ駅にも類似施設あり。
最近は全くできていませんが、以前私は趣味でローカル線の中でも人気のない無人駅、いわゆる秘境駅を訪れていました。その秘境駅の中の1つである土合駅にもグランピング施設(といってよさそうなもの)DOAI VILLAGEがあります。
DOAI VILLAGEはモンゴルのパオのようなテントの中で寝泊まりするようで、カフェやサウナもあるそうです。
駅近なアウトドアというと矛盾を抱えたような語感ですが、土合駅でしたら野外感が溢れているので都会の喧騒から離れたひとときを過ごすことができると思います。
地域の強みを生かせば自ずとSDGsか。
話を伊豆に戻しますが、伊豆は首都圏から程よく離れている上に海と山があり、アウトドアや泊りがけのリゾートにうってつけの立地です。
伊豆シャボテンリゾートさんからするとアウトドア事業への投資は、元からある地形を活用するだけだから新規投資額は少なくて済みますし、地の利を生かせるので競争優位の立場でしょう。非常に無理のない事業モデルなので持続可能性は高そうです。SDGsのヒントになりますね。
シャボテンさんの今後の業績の推移に注目したいです。